パートの責任感って?


忙しい家事や育児の間を縫って働きに出るパート。限られた時間の中で日々頑張っている主婦・ママの中でも悩みの種となっているが「パートとしての責任感」。
「パートの身分でどこまでやっていいのか?」というお悩みから、「パートは無責任だから」という会社や上司の言葉に対する悩み。また、まるで責任感を感じない同僚の勤務態度に関する悩みまでと、人や状況により悩みは実に様々。

そこで今回は、「パートにおける責任感」、その解釈の仕方についてお話してみたいと思います。悩みの種がなくなり、楽しくお仕事ができますように!

1.パートの責任感とは?

働く時間と日数に限りがあり、担当する仕事の幅と量も一定の限度があるパートという働き方。フルタイムのスタッフと比べてどうしても「出来る事」の幅が少ないのがパートの宿命。しかしだからと言って「責任」がないいかといえば違いますし、パートだから「責任」の量が減るという事はありません。お仕事をしてお金をもらう以上、しっかりと職責を果たす義務があります。

「パートでどこまで責任感を持ったら・・・」といった質問や、「パートに責任感が必要か?」というお話をされる方もいらっしゃいますが、そもそもこの質問やお話自体がすでにおかしいのです。結論を申し上げれば、

自分が勤務している時間帯は、その現場で出来うる仕事にベストを尽くす。

これがパートの「責任」というものではないでしょうか?
指示された仕事を懸命にこなし、お客様に尽くし、そして同僚・仲間に尽くす。会社に尽くせとまではいいません。ただ自分が行う仕事とそれにお金を払うお客様、そして共に働く仲間にしっかりと尽くす事がパートの責任感というものではないかと私は思います。

したがって、「どのくらいを責任感を持って」というお話は成り立ちません。フルタイムは10割、パートタイムは2割の責任を・・・なんて線引など出来るわけがないのです。

少々厳しい事をいいますが、「責任がない仕事を下さい」という方に、私は仕事を紹介しません。
これは、「何かあった時に責任をとれないから」等ということではなく、懸命に仕事をしないと自ら宣言をしているからです。責任とは、トラブル発生時の債務(金銭的以外の要因も含む)を背負うことではなく、懸命に仕事をする事なのだと考えて頂ければよいかと思います。

「な~んだ、そんな事なの?」と言われそうですが、そうおっしゃるあなたはすでに職場で責任感を持って懸命に仕事をしている方です。難しく考える様な事でもありませんよね?

2.責任感がないと思われる人に対して

「自分は懸命に仕事をしているのに、同僚のAさんはいつもサボってばかり。よく休むし、まるで責任感がないじゃあないか!」この様なご相談をよく受けます。

確かにやる気のない同僚の存在は自分の燃える心に水を差し、やる気を奪って、まじめに仕事をするのがバカバカしくなってきます。気がつけばその人ばかりか、Aさんの勤務態度を容認しているようか会社にも腹が立ち、「やってやれるか!」と腐って仕事を辞めてしまうような事態、私自身も経験があります。

しかし、よく言われる事ではありますが、この問題の答えは「人は人」という以外にありません。「自分は一所懸命に仕事をしている。でも他は・・・」そんな方が気を払うのは人ではなく自分です。このような環境でめげずに頑張っている自分をいたわり、ほめる方向に気持ちを持って行って下さい。幾ら気にしたって「人の事」ばかりは仕方がないのです。やはりよくいわれる、「自分は帰られても人は変えられない」という言葉の通り。

サボっているように見える人にも何か事情があるのかもしれません。体調が悪いのか?ご家族に何かあったのか?また真面目に仕事ができない何かの事情がきっとあるのですよ。それをあれこれ詮索しても始まりませんし、もっといえば、無責任な人は人が幾ら注意しても治らないもんです。そのような方の個人の問題に、みなさんが心を痛める必要等ありません。最初は難しいと思います。私も苦労しました。でもやっていれば必ず慣れます、できます。他人を嘆かず、自分をほめる練習を初めて頂きたいと思います。

3.問うべきは会社のスタンス

但し、あまりにその無責任な態度が目につく場合には、職場の上長に相談をしてみてください。「さすがにそこまでは・・・」と考える方もいらっしゃると思いますが、皆様が見るべきはその会社の判断です。

まじめに仕事をする人がいる、その一方で無責任な仕事をする人がいる。この事実を会社がどう捉え、対策をするのか?無責任なAさんへの処罰を見るのではなく、会社としてのスタンスを見るのです。

これにより、懸命に働く自分がいるべき職場かどうかの判断ができます。幾ら上長に働きかけても全く改善が見られない、というよりそもそも改善に至る動きがない。そんな職場なら辞めてしまってよいと思います。
懸命に働くあなたにはきっとふさわしい職場があるはずですよ。「でも今の仕事は好きだし、家から近くて条件もいいし・・・」問題の改善が見られなくても、ご自身にとってのメリットがあるならば続けて下さい。

但しその際にはしっかりと「自分は自分」と割り切る事。人がふざけていてもまじめに働く自分を褒めるというメンタリティーを持ってお仕事を続ける事が大切です。割り切れないといつまでたっても解決しない問題に悩み続け、モンモンとしてストレスをためてしまいますからね。

4.企業担当者様へ:明確なルールと尊重する気持ちで責任感アップ!

パートの責任感については、働くパートさん達と反対側の企業側からも相談を受けます。

「うちのパートさん責任感がなくてさぁ」、「みんな時間になったら帰っちゃう」等々。

私が企業の皆様に申し上げたい事は、しっかりとルールを作っていますか?という事。

明確なルールがない会社程、「仕事ってそういうもんじゃあないんだよ」というお話が出てくるのですが、これはもう単なる逃げ口上。何をどこまで、どうすればよいのか?帰るときにはひと声かける事、こういう状態なら途中で帰ってはいけないというルールをしっかりと決めずに、「モラル」だの「責任感がない」だのと言われても正直ピンと来ないと思うんですよ。

また、「あの人はパートだから」とパートスタッフをナメた(失礼!)態度をとっていませんか?名前も呼ばずに「パートさん」と読んだりしていませんか?パートスタッフの責任感を嘆く方程、自分自身がパートスタッフを軽視している事が多いもの。人不足の世の中で、自社の為に忙しい合間を縫って働きに来てくれているわけじゃあないですか。

 

照れくさいかも知れませんが、「協力してくれてありがとう」という気持ちだけで結構です。言わなくても結構ですからまずはその気持ちだけを持ってみてください。必ず気持ちは顔や態度に出てきて相手伝わるものです。自分の、自社の心意気、感謝の気持ちが伝われば、芽生えた責任感で頑張ってくれるはずです。

「1.パートの責任感とは?」でお話しましたが、パートの責任感は、

自分が勤務している時間帯は、その現場で出来うる仕事にベストを尽くすこと。

ならば、それをしっかりと実践出来るような場作りが会社にはもとられると私は思います。
明確なルールを決めて、パートさんの存在の敬意を払い感謝をする。これを実践するだけで、属人的な責任感に一喜一憂するような必要はなくなるはずです。ルールと尊重。責任感のなさを嘆く企業の担当者様は是非とも実践して頂きたいと思います。

 5.パートで働く奥様がいらっしゃる旦那様へ

奥様がパートに出ているご家庭のご家族、また旦那様にお願いがあります。
それは、「パートを軽視しないでほしい」。という事。

例え短い時間でも、パートという働き方は責任感が問われるお仕事です。お給料は旦那様と比べると見劣りはするとは思いますが、仕事の大変さや価値はお給料に比例するものではないはずです。多少の稼ぎかもしれません、わずかな時間かもしれません。しかし、社会に出て働く重さや仕事に求められる責任感は決して軽視出来るようなものではないのです。

「お前が辞めたって変わりがいる」:いませんし、それはあなたも同じです。
「いいよなぁ、パート責任がなくて」:あります。社員だって無責任な方はゴロゴロいます。

特に男性はこのような事を口走る傾向があるのでご注意下さい。大体男は複数の事を同時にできない生き物ですから、家事と育児とパートを同時にこなす奥様に頭なんてあがらないはずですよ(笑)

以上、今回は「パートの責任感」についてあれこれとお話させて頂きました。
仕事をする以上、責任感は必ず問われ、それは働き方や時間・日数等の量で測る様なものではありません。
「一所懸命に出来うる仕事をこなす事」。責任感に迷う方は、この様に考えて目の前の仕事に没頭して頂きたいと思います。他人が気になる方も同様。人は人、自分は自分です。周りと比較して、損得勘定で「責任感」を考え出しても答えなど絶対に見つからないと私は思います。

仕事に向かっていくご本人の考え方と、それを尊重する会社と家族。難しいようですが全ては考え方一つです。それぞれのお立場で是非とも参考にして頂きたいと思います。


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