お悩み相談:パートとアルバイトの違い


「ちょっとパートに出ようかしら?」、「アルバイトでも始めるかぁ・・」何気なく使っている「パート」と「アルバイト」という言葉。これっていったい何が違うの?分かっているようで聞かれると困る。そんな質問にお答え致します。

パートに法的な定義はない

「パートタイム労働法」という観点からその定義を見てみると、パートタイム労働者とは「「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者よりも短い労働者」。とされています。
この法律で言われる、「通常の労働者」の働き方を「1日8時間労働」、「週5日勤務」と定義した場合、それより時間数、および日数が短い働き方はすべて「パート」と呼ぶことになるのです。

「正規=社員」、「非正規=パート・アルバイト」といった、正規と非正規を区分けする法的な定義はあっても、「パート」という立場に対する明確な定義は法律上実は存在しません。
現実的にも、「1日3時間で週4日」ならパートと呼ぶべきところが、「アルバイト」という呼び方になっている会社も沢山あり、これが「パート」と「アルバイト」の違いをややこしくしてしまっている原因の一つなのかもしれません。

パート・アルバイトを語源から考えてみる

「パート」というのは略称で有り、正式にはパートタイマー。英語の「Part timer」に由来するそうです。「Part」というのは一部分を指す単語。例えば、社員が9時~18時まで働く事が義務づけられた会社であれば、その中の一部、例えば、10時~16時までが「Part=一部分」にあたる。その一部分だけ働く人をパートタイマーとする。

語源からその意味を考えるとこのような解釈が成り立ちます。法律に比べ、語源からその意味を考えた方が、スッと理解できてよいかと思います。パートとは、一部の時間だけ働く人。時間と日数は限定的語源からこのように解釈しましょう。

一方、もう一つのキーワードである「アルバイト」はどうでしょうか?
パートと同じく、「アルバイト」という単語の語源を調べると、ドイツ語で「労働」という意味とのこと。先ほどと比べかなり分かりづらくなってしまいました・・・・
しかし、深く調べていくと、「Arbait」とは、戦争前に大学生が学校に行きながら従事する労働の総称なのだとか。日本でもアルバイトをしているのは学生さんが中心。また学生以外の方でもアルバイトをしている方は、他に仕事を持っていたりする場合が多く、この点では語源通りと考えることも出来ますね。

アルバイトとは、他に専念するものがある方が補助的な収入を得るための働き方で時間、日数が限定的でないこんな風に定義すると分かりやすいかもしれません。

使い分けは企業側にゆだねられる

「パート」、「アルバイト」の呼び方、使い分けは各企業にゆだねられているのが現実です。
A社では「パート」でもB社では「アルバイト」と呼ばれることだって良くあるお話。
働く本人が望む勤務条件が満たされていれば、呼び名だけの問題と割り切ることも出来ますので、「そこまで気にしていない」というのが大方の意見でしょう。実際職場では「〇〇さん」と呼ばれる訳ですしね。
しかし、「呼び名」を巧みに操り労働者を便利に使う企業も存在し、問題になっています。
「パートタイムフルタイマー」(基本パートだが、忙しい時だけフルタイムになる)、あるいは「アルバイト社員」(社員と同じ仕事をしても雇用契約はアルバイト)といった意味の分からない言葉遊びがそれ。

言葉にうまく使われてしまっているという事を考えると、やはり「パート」も「アルバイト」もしっかりとした法律上の定義は合った方がよいと私は思います。

「パート」は一部の時間(あるいは日数)だけ仕事をする働き方。

「アルバイト」は補助的な収入を得るための働き方で時間、日数が限定的でない。

少し乱暴な解釈かもしれませんが、世間的にはこのような解釈で間違いはないと考えます。ただし、会社によって使われ方が違う可能性もありますので、「パート募集」のチラシをみて応募をする際には、しっかりと勤務時間や日数を確認することをオススメ致します。

法的な定義がない以上、それぞれの考えで「パート」か「アルバイト」が決まってしまう可能性がある点にくれぐれもご注意下さい。


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