リメンバー

「あの地震」から今年で四年が経ちました。メディア等の情報を見ると復興の道はいまだ険しという感もありますが、それでも現地の瓦礫の量等を見ていると確実に復興への歩みは進んでいるだと胸が熱くなります。失った物は戻らない、命は帰らない。それでも・・・被災地の皆様のたゆみない努力に心から敬服致します。

さて、先日千葉市の振興財団からの依頼で20名の方を前にお話をさせて頂きました。内容は横においておき、問題はその時間で開催時間は14時から16時。地震が起きた「14時46分」に併せて黙とうをする予定であった私はどうどうしたものかと考えました。地震の問題はデリケートで、それぞれ受け止め方も異なれば感じ方も人それぞれ。

「皆で黙とうを・・・」とやるのは簡単ですが、何かご個人の思いに土足で踏み込むような気もしてしまい、結局14時45分から強制的に10分休憩をとらせて頂く事に。しかし早すぎる休憩を疑問に感じる方もいらっしゃると思い、一応「私が黙とうしたいので、スミマセンがちょっと早めに」と皆様にお願いする形で休憩時間を儲けさせて頂きました。

 

強引に設けた休憩時間。私が黙とうを始めようと席に着くと、なんと出席されていた皆様全員が手を合わせジッと黙とうをささげている事に気が付きました。「ちょっと強引だったかなぁ」と皆様に黙とうを強いた自分に反省をしたものですが、後で聞けば「あの時間に休憩時間を設けてくれて助かった」という意見が多数。皆様やはり気持ちは同じなのですね。

道半ばの復興にあり「風化」等という情けない単語もちらつくご時世ですが、何も具体的な事が出来なくても、あの日の事を思い出すこと。失った命を思い手を合わせる事。そして何よりも忘れない事。それを被災者ではない日本人の義務というと少々おおげさでしょうか?しかし、戦争の例を取るとどうしても忘れる、風化させる流れになりつつある東日本大震災を軽く考えてはいけないのだという考えが働いてしまうのです。

妻も子供寝た深夜、インターネットの動画サイトで東日本大震災直後の映像を1時間に渡り見直しました。揺れる画面、響き渡る悲鳴、そして遠くからやってくる津波。流されていく家々。逃げ惑う人々。真っ赤なラインが囲む日本地図、あのチャイムの音。当たり前の事ではありますが、あれは実際にあった事。あの時に感じた事、考えた事、思った事はなんであったか?それが少しでも薄れていないか?そんな確認の時間になったかと思います。

今回のコラムのタイトルは「リメンバー:Remmenber」。歌の名前等でもよくつかわれる単語ですが、その正確な意味、ご存知ですか?よく「思い出す」と言われますが、これは間違い。リメンバーの本当の意味は、「忘れずに覚えておく事」。「リメンバー ミー~♪」なんて歌は、「私を思い出して欲しい」というものではなく、「私を忘れずに覚えていてほしい」という意味なんですね。
新聞でも「リメンバー3.11」という言葉が躍っておりましたが、それは、「思い出して思いをはせる」のではなく、「忘れずに刻むこめ!」という意味だとリメンバーの本来の意味から私は解釈しています。

あの日の2週間前に生まれた娘は4歳になりました。テレビに流れる津波の映像を見て、まだ「海がゴチャゴチャしている」と漏らす程度の認識しかありませんが、いつかこの日に何が起きたのか?世の中がどうなってしまったのか?そして、それでも生き抜いた人間と復興を目指し歩み続ける人間の強さについて彼女に話をしたいと思います。

それまでに大切な事は「リメンバー」。自分の心にしっかり刻みたいと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)