「ありのまま」商法

「ありの~ままの~」という歌が流行中。

映画は見ていないものの大変素晴らしと

の評判で、是非娘に見せてやりたいと

思っているのですが、この「ありのまま」

というフレーズが、一人歩き気味。

スーパーのチラシをみれば、

「ありのままの美味しさを」と野菜を売り、

ファッション誌を見れば、「ありのまま

ファッション」というジャンルで自然な

スタイルの洋服の販促を沢山みかけます。

何事も無理せず、自然のままで。

素敵なフレーズと思うのですが、中には

首をかしげてしまう「ありのまま商法」

もちらほら存在します。

私がびっくりしたのは2つ。

「ありのまま面接」

「ありのままビジネス」

一生勤めることになるかもしれない

会社の面接で背伸びしても仕方がない。

ありのままの今の自分を見てもらおう、

つまり「対策を一切しないで良い」

というのが私が見た「ありのまま面接」。

就職の面接対策は礼儀の様な意味合いも

あります。相手の事を知る企業研究、

自分の気持ちを伝わる言葉に乗せ相手に

届ける面接。見えていない、しかしその

会社でたどり着きたい未来を前向きに

語る志望動機。

礼儀や自分の気持ちを伝える方法を

学ぶ面接対策。

これって「ありのまま」ではありませんか?

そして、売り込んだりしないで、

自然体、なーんにもしないで

(実際に文言で存在しているのですが)

「努力する必要もありません」とまで言い

切る「ありのままビジネス」。

お客様の為に商品を磨き、良さを伝える

為に営業をし、お客様の生活を豊かにする

為にしっかりとセールスする。

出来ない方はそれができるように努力する。

こんな事より、何もせず今のままの自分で

いることの方が大切なのでしょうか?

提唱されるありのまま面接も、ありのまま

ビジネスも詳しく話を聞いていないので、

何とも言えないのですが、

「アナ雪式○○」等という名前を付けて

「何もしなくていい」「努力しなくていい」

なんてことを言われると

さすがにちょっと・・と思ってしまいます。

 

人間誰しも無理をしていますしそのせいで

貧乏くじを引いてしまうことだってあります。

辛い毎日、繰り返される日々。

無理して頑張る偽りの自分を捨てて、あるが

ままで、自分らしく働こう、ありのままで

生きて行きたいという気持ちもわかります。
しかし、ここで問題になってくるのは、

「自分のありのまま」ってなんでしょう?

もっといえば「自分」って何なんでしょう?
面接をしているとよく耳にする言葉で、

「もっと自分らしく○○したい」という

ものがあるのですが、これに対し私が

「自分らしくって何ですか?」という

質問をして明確な回答を得られた事は

ほぼありません。

かくいう私自身も「自分」が何かなんて

分かりませんし、そんな答え追い求めても

いません。

だって、お釈迦様が何千年か前に

それを探しに旅立って見つけられなかった

位の難題ですからね。

ひとつ言えるとすれば、

背伸びして毎日頑張っているのも自分。

相手に併せて本音を話さないのも自分。

毎日歯を食いしばっているのも自分だし、

今を変えたいと思っているの自分。

全てが自分自身。

そんな自分の日々は、何をしていようと

もうすでに「ありのまま」なのではないで

しょうか?

「こんなの自分じゃない!」といっても、

その「自分」が解らないわけですから、

今の自分を否定することなんてできない

訳です。
今が自分、つまり「ありのままの自分」が

スタート地点で現在0点。

自分の夢を叶えたり、目標を達成したり、

人生を豊かにするのにもう少し点数が

必要だとしても、あなたは

「ありのまま=0点」でい続けますか?

そのままでも幸せならそれはそれでOK!

でも、今より、ほんのちょっぴりだけでも

先に進みたいと思っているならば、

今のままではだめだと思うのです。
巷で多く目にする「ありのまま商法」。

もちろん、前進した自分も他ならぬ自分

ですから、変わり続ける自分を

「ありのまま」と受け入れることを

推奨するなら私は大賛成します。

しかし、今目につくのは、
「ありのまま=努力しなくていい」

という商法。さていかがなものでしょう。
「お前変ったよなぁ」と人に言われても、

どうどうと、これが自分のありのままだ

と背中を支えてくれるような

「ありのまま」を推奨するなら

いいのになぁと思います。

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