電車にて

電車で居眠りからふと眼を覚ますと、混雑する車内で私の前に3人席を探す方がおりました。

1人は妊婦の方、1人は高齢者の方(年齢不明)、そしてもう1人は松葉杖をついた若者。

私は電車の座席は基本的に譲るようにしておりますが、このシチュエーションは難しい!

一人だけなら自然に「どうぞ」といけるのですが、今回は「誰に譲るのがベストか?」という

判断が問われます。三歳の子供がいる父親としては「妊婦さん」に譲りたいところですが、

いち社会人としてはご年配の方、またはけが人に席をゆずってしかり。

しかし、困っている時間ももったいないので、結局「妊婦さん」に席を譲ることに決めました。

理由はいくつかありますが、この妊婦さんはお腹が大きいわけでもなく、

目印は鞄に「妊婦サポート」のマークのみ。妊娠初期の大事な時でありながら、

周囲の人からは気付かれ辛く、まだまだ認知度が低いこのマークも見落とされがちであると

新聞で見たことがありましたので、周囲の方が気付くのも難しいかな?と私なりに判断したからです。

けが人の若者は病院名が書かれた書類から察するに、次の駅で降車する為、座るとかえって大変

だろうと判断。(ごめんなさい)

さらに、ご高齢の方は誰かが気がついて席を譲ってくれるだろうと勝手に期待することに。

小声で「どうぞ」と席を譲ると、妊婦さんからは「ご親切にありがとうございます」と一言。

電車が駅に付き、予想通り松葉杖の若者は降りて行きました。さぁ、あとは年配の方のみと

思っていたら、私の隣にいた学生の女の子が「ここどうぞ」と席を立ちました。

お孫さん位の年の子に席を譲られ、嬉しそうなご本人と気恥ずかしそうな学生。

私は心の中で思わず「ナイスフォロー!」と叫んでしまいました。

佐倉に付き妊婦さんに会釈をして電車を降りると、先ほど譲られた女の子に話しかけられました。

「あの、何でおじいさんに席を譲らなかったんすか?」とちょっと怒り気味。そのせいで自分の

席を譲る羽目になってしまったというよりも、高齢者を差し置いて女性に席を譲った私の行為に

「下心あり」と踏んだのか?理由を説明すると、サッと血の気が引いた顔で猛烈に謝られてしまいました。

しかし、どちらが正解でもないわけですし、こういうことで怒ってくれる彼女の様な方がいてくれるから、

私も妊婦さんに席を譲ることができたと思うのです。

最近新聞や雑誌等で電車・バス等の公共の交通機関でのマナーについての記事をよく見かけます。

「××するなんて許せない」。クレームばかりが取り上げられる寂しい世の中に、ちょっとアンチテーゼを

したくなり、こんなお話をしてみました。

 

 

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